銀行員のオススメ資格として宅建は有名です。
宅建を取得するメリットとして頻繁に挙げられる例として
- 融資に役立つ
- 不動産担保や不動産評価を行うため
- 融資部門で必要となってくる
- 資産運用や融資業務で知識を活かせます
当然すぎてピンと来ない人もいるのでは…
宅建を持っている元銀行員の経験から、銀行員が宅建を取得するメリットがあるかどうかを記事にします。
私の宅建合格証書
平成25年(2013年)に合格しました!
学習は独学で3月~10月の約7ヵ月間だったと思います。
ちなみに自己採点で37点でした。
年度 | 合格率 | 合格最低点 |
令和3年12月 | 15.6% | 34点 |
令和3年10月 | 17.9% | 34点 |
平成25年受験 | 15.3% | 33点 |
合格率はだいたい15~16%で推移しています。
私はLECのテキストで学習しました。
合格率は例年15~16%で推移しています。
普通に難しい国家資格だと思います。
銀行実務|法令上の制限・税の知識は役立つ!
まず、銀行業務におけるメリットです。
宅建の試験科目別のおススメ度
- 法令上の制限・税 ★★★★☆
- 民法・借地借家法 ★★★☆☆
- 宅建業法他 ★☆☆☆☆
実は、法令上の制限・税の分野が何かと役に立ちました!
法令上の制限で学習する法令が不動産担保調査において強みになります。
宅建で学ぶ融資で役立つ法令
- 都市計画法
- 建築基準法
- 農地法
- 土地区画整理法
税分野は、試験での出題数は少ないですが、知っていると不動産屋や司法書士等との交渉・資金使途の諸経費計算等で役立ちます。
宅建で学ぶ融資で役立つ税知識
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 所得税
- 印紙税
- 登録免許税
次に、民法も銀行業務において必要な知識ですが
金融法務を学習するのであれば銀行業務検定の「融資管理3級・法務2級」を勉強した方が実務で役立ちます。
ただ、銀行業務検定は転職時においては役に立ちませんので注意。
ちなみに、宅建業法はあまり役に立ちませんでした。
銀行員から転職|不動産業界の評価は高いが…
- ブラック気味の不動産業界では優遇
- 宅建のネームバリューはマイナスになることはない
私は過去2回転職を考え、転職サイトに登録し、保有資格に宅建を記載していました。
オファーメールは不動産関連が圧倒的に多かったです。
私は不動産の販売や仲介に興味がなかったので、面接時に大きく評価されることはありませんでした。
ただ、宅建というネームバリューは大きく、現在の測量会社の面接や他の面接時において話題には挙がり、一定の努力の証明にはなったと思います。
人事からの評価|あくまで数字!昇給に必須の銀行も
- 特に評価が上がった実感はなし
- 銀行によっては取って当たり前の資格
宅建合格した際、合格発表時だけは褒めてもらい、合格一時金を少し頂きました。
ただ、特に評価が上がった実感はなかったです。
実際、宅建を取っていなくても仕事が出来る人がたくさんいます。
合格レベルに達する知識を付け、仕事を円滑に進めることで評価に繋がるものだと思います。
また、大手銀行に勤務している身内いわく、宅建は昇給に必須なので、合格は当然のように扱われるみたいです。
資格ノルマ対策|宅建は他資格の勉強に有効
- 他の資格・検定試験との親和性が高い
- 難関資格挑戦へのモチベーションアップ
銀行員は「法務2級」「FP2級」等の資格取得を求められます。
民法は「法務」「FPの相続分野」等と基礎になります。
法令上の制限・税は「FPのタックス・不動産分野」で役に立ちます。
また、宅建合格後に「社会保険労務士」「司法書士」に挑戦しました。
宅建合格によって知識が営業に役立つことを実感し、銀行員としてのレベルアップ意欲が高まりました。結果は不合格でしたが…
結論 必須資格を取り終えたらすぐ挑戦!
銀行に就職したらまず銀行員に必須の資格を取る必要があります。
- 証券外務員1種・2種
- 生命保険募集人資格
- 損害保険募集人資格
- 銀検の法・財・税の3級
これらに合格後、すぐに宅建に挑戦しておけばよかったと思います。
宅建合格で得られるものは
- 競争試験の難しさを体感
- 試験合格後の自信
- 新たな難関資格への挑戦意欲
正直、業務上の生きた知識は経験で得られる部分がほとんどです。
しかし、宅建合格は成長意欲を高め、自分の知識不足を再認識できます。
宅建を取って、実務・転職に役立つ国家資格が見つかればいいですね。
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