こんにちは。資格マニアのジムノです。
今回は、銀行業務検定に続き保有資格レビュー第2弾
「競売不動産取扱主任者試験」について、試験の所感と勉強内容について記事にします。
資格の名称が、宅地建物取引主任者(現・宅地建物取引士)に似ており、当初は宅建合格者でないと受験資格がなかった試験です。
国家資格オーラが出まくってますが、

競売不動産取扱主任者試験は、一般社団法人不動産競売流通協会が主催する民間資格です。
現在、受験自体は宅建合格者でなくても可能となりましたが、競売不動産取扱主任者として登録するためには、宅建士の合格が必要となります。


合格証書はこんなデザインで、A4サイズです。
ちなみに何点で合格したかは不明です。
では、どんな資格なのか見てみましょう。
競売不動産取扱主任者試験とは
競売不動産取扱主任者資格は、競売不動産の入札から、落札、そして明渡に至るまでに必要な知識について試験を行い、競売不動産の取扱いに関する一定水準の知識、能力を証明する資格です。
また、この資格は不動産ADR調停人基礎資格に認定されています。

競売不動産の売買等に必要な必置資格ではなく、競売についての最低限の知識が学ぶ資格かと思います。
試験形式:全50問の四肢択一
試験科目:不動産競売実務、民事執行法、民事訴訟法、民法、宅地建物取引業法、都市計画法、建築基準法、税法、裁判所資料の正確な理解、競売不動産の出品から、落札、明渡迄とその付随する物の法律知識等。
合格基準:年度により変動。以下の過去5年間のデータ参照。
年度 | 合格最低点 | 合格率 |
2020年 | 35点 | 30.30% |
2019年 | 31点 | 31.16% |
2018年 | 34点 | 40.44% |
2017年 | 32点 | 40.40% |
2016年 | 30点 | 38.20% |
平均 | 32.4点 | 36.10% |

私が受験した2018年度までは比較的簡単だった…
よかった(笑)
この試験は、問題用紙は持ち帰り不可、過去問は非公表となっています。
どんな問題が出て、どの法律からの問題が頻出がどうかは今となっては分かりません…。
記憶では、民事執行法、民法、裁判所資料、競売の流れからの出題が多かった気がします。
あと、最近の難易度の傾向でいうと、私が受けた年度の翌年から合格者の人数を約4割⇒3割と絞っており、資格の格を上げようとしているのかもしれません。
近年、合格率が下がって難しくなっているみたいですが、主催者の公式ホームページによると、宅建合格者であれば25~30時間程度で合格できるレベルだそうです。

ちなみに私が受験した数年前から、このように記載されてました。
問題集を使わず短期間で合格
勉強期間:約1ヵ月半(1日1時間~1時間半、週2~3日くらいノー勉強あり)
学習教材:公式テキスト「改訂版 競売不動産の基礎知識」のみ
試験勉強は公式テキストのみを使用しました。
公式の問題集が発売されていますが、一問一答で知識を増やすよりも、競売等の流れを重視し、テキストを使用したアウトプット法で勉強。
テキストの付属問題も確認程度で、使用していません。
しかし、この方法は、
①比較的難易度が低い(易しい~普通)
②公式テキスト等が出版(出題範囲が限定)されている民間資格
でしか通用しません。
高難易度の資格では、より正確な知識が必要なため、過去問や答練による演習が必要です。
では、公式テキストのみを使用した私の勉強法について
テキストをざっと1周します。
知っている知識、直前に暗記する知識、十分な理解が必要な知識、不要な知識をジャンル分け。
確認問題は解かない。
なんなら私は確認問題をカッターで破壊しました(笑)
おそらく「十分な理解が必要な知識」が多いと思いますので、論点ごとに流れを意識してテキストを精読。
ホワイトボードや白紙の紙を使って、公式テキストのタイトルや小見出しの論点だけを見て、知っている知識を予備校講師のように伝える真似をする(笑)
最初は、頭から知識が出力されないと思いますが、続けて下さい。
試験直前期、暗記する知識を中心に、テキストを読んだり、赤シートを使って勉強。

これで全体像は把握できますから、この試験レベルの4択なら対応できます。
詰込かつ実戦不足の勉強のため、今は馴染みのない法律科目以外はほぼ忘れてます(笑)
過去問が公表されていない以上、テキストの流れを重視した方が、現場(試験)で対応しやすいです。
演習問題だけすると知識が細分化されて、問題形式が変わった時に、まったく初見の問題になる恐れがあるからです。
ちなみに、試験に合格すると主催者側から定期的に登録しましょうとメールが来ますが、私は登録することは無いでしょう。
宅建や行政書士を勉強した人や銀行員が、民事訴訟法・民事手続法・民事保全法について少し勉強したいが何か目標がほしいって人にはお勧めできる資格かもしれません。

受験者は圧倒的におじさんが多かった。
以上、競売不動産取扱主任者試験のレビューでした。
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